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夜宵が気ままに書き綴るブログ。 日常生活やらゲームなどの感想とか。
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2008/04/01 (Tue)                  えいぷりるふーる
エイプリルフールでした、とはいってもあと数十分で終わってしまいますが(笑)
あ、誰にも嘘ついてない。きっといろんなサイトでどでかい嘘とかやってそうですが、基本的に嘘とかつけないんでなかなか私には出来ません。
すぐばらさないと、ビクビクします(私が)

なんでも、外国ではテレビ局とかでも大々的に嘘とかつくらしいですね。知り合いが言ってました。
おそらく日本でやったら、すごいことになりそうです。電話(というクレーム)の嵐が起きて大パニックになるに違いない。


あ、話し変わりますが、アビスサイトにこれから変わります。




なんていう嘘でもついて遊ぼうかと思いましたが、きっと一人しか乗ってくれないだろうと思ってやめました。
しかも、思いついたの数時間前だしね。
……やりませんよ。めんどくさい(え)


でも、せっかくだから捧げものでも書いてみた。
ムダに長いです。そして友達のあかりちゃん宅にあげてあるネタをただ単にSSにしただけ。
無許可でやっちゃってますが、そこはあかりちゃんと私の仲なので、きっと許してくれる。きっと喜んでくれるよ、うん。
そいて、彼女のことだからサイトに飾ってくれると信じてるよ☆

そして、ジェイドがかっこいいのは個人的に私が好きなのと、説明できそうなのが彼だけだからです(笑)
(下の注意書きから読みたい人は行って下さい)

頑張って守り通したこの世界で。

皆の下に戻りたかった、約束を守るためにも。

だから頼んだんだ、きっと皆も同じ願いでいてくれるから。

ローレライとの賭けはきっと――――



ティアが大譜歌を歌い終わった。タタル渓谷でセレニアの花びらが舞う中、それぞれが思うこと。
彼が帰ってきて欲しいと願うのは皆同じだけれど、それが起こるという可能性も低いことは誰もが感じていた。
同時にどうしてあの時あの選択しか出来なかったのかという後悔も生まれてくる。
自分があんな行動をしなければ、ああいった態度を取らなければと。

「そろそろ帰りましょう、夜の渓谷は危険です」
そうジェイドが切り出し、皆が帰ろうとしたときだった。最後にもう一度とティアが振り返ったときに、先ほどにはない光があるのに気付く。
小さいが、どこか懐かしい紅い光が少しづつ膨らんでゆく。いきなり後ろが明るくなることに誰もが気付いて振り返ると、徐々に大きくなるそれは鳥の形を模していく。

「やり直す気はないか?」

空気が振るえ、ひとつの音を生み出した。いや、音とは違う何かのようで耳で聞くというよりは頭の中に直接響いてくるような感じである。
「どういうことでしょう? そもそも貴方は何ですか」
「それを貴様が尋ねるか、死霊使い。気付いていてそれを尋ねるのはどうかと思うが」
「確証のないことは言わない主義なんですよ、私は。そちらからはっきりさせてくれるとうれしいんですが」
「音素の流れや変化で分かりそうなものだがな。仕方がない、答えよう」

「我はローレライ。第七音素をつかさどるもの」

「やはり、あなたはローレライでしたか」
「ちょ、ちょっとどういうことですかぁ、大佐! 私達にも分かるように説明してくださいよー」
アニスが二人の会話についていけず、たまらずジェイドに声をかける。ガイやナタリア、ティアも口を挟もうとはしないが、考えていることは同じようで説明を求めるようにこちらに視線をむけている。
自分達で考えようともせず、説明を求めるだけの態度に少し腹が立ったがそんなことは一切見せないような顔で、彼は説明する。

「名乗った通り、あれはルークが解放したローレライなのでしょう。何らかの理由があってこちらに接触を持とうとしていたんでしょう。おそらくさきほどのティアの譜歌で私達の目の前に姿を現すことが出来た、と。違いますか?」
「その通りだ、死霊使い。我は汝らに取引を持ち掛けにやってきた」
「……取引、ですか」
「そうだ。やり直す気はないか、と問うた通り汝らが望むならば過去に戻してやろう。記憶、力を持ったまま、ルークが我を解放する一年前に」

はっと後ろで息をのむ声が聞こえる。今、目の前の存在は何を言ったのだろう。
理論上出来るはずがない、そういった考えとと裏腹に解明されていない第七音素ならばそういったことも出来るのではないかという考えが持ち上がってくる。ジェイドが悩んでいるときに叫ぶように、一番最初に声を発したのはガイだった。
「ほ、本当に戻れるのか? あのルークがいた時間に。やり直すことが出来るのか!」
「ああ、ただし期間はその一年間だけだ。一年たてば戻ってきてもらおう。我の力というのにも限界がある」
「かまいませんわ。それでアッシュが、いえアッシュとルークが助けられるのなら」
「私も行くわ」
ガイに続いてナタリア、ティアもすぐに声を上げる。
それぞれが過去の自分を恥じていた。もしやり直すことが出来たのなら、あんな目には遭わせないのにと。そうして今度こそちゃんとした態度であろうと考えていたのだから。

「ふむ。その三人は決まったな。では人形遣いと死霊使いはどうするつもりだ?」
「わ、わたしは…」
アニスは思う。本当ならやり直すことなんて摂理を捻じ曲げたようなことが出来るはずがない。
けれども、もし出来るのならイオン様を助けたい。ルークには悪いことをたくさんしてしまって彼も助けたいけれど、それよりも私はイオン様も助けたい。アニスの願いはただそれだけだった。
「私も行きます! 私はイオン様を助けたい。私のせいで死なせてしまったんだもの、あの人には幸せに笑って生きていて欲しいの!」

「ひとつ聞きたいことがあります、ローレライ。この話を持ちかけたのは我々だけですか?」
四人が期待を込めてローレライに頼む中、ジェイドは表情も変えず問いを発する。何の感情も乗らない声で淡々と言葉を紡ぐジェイドに他のメンバーが怪訝な顔をしているのも無視して、まっすぐとローレライを見つめる。
「……いや、ルークに深く関わったものには全員問うつもりだ。行きたいものだけに行ってもらう」

手を顎に当てて考えるように目を瞑る。そんなに長い時間ではなかったがゆっくりと目を開け、彼が発した答えは仲間にとっては驚くべきものだった。
「そうですか……。でしたら、私は行きません。ここに残ります」
「どうしてですか、大佐! ここまで来るのに出た犠牲を、ルークのことをやり直せるのよ。どうして……」
「私は自分がやってきたことに目を瞑るつもりもありませんし、やり直してもおそらく同じ事を繰り返すでしょう。だったら行く意味がないですから」
おそらく、ピオニー陛下や本当にルークを慕っていた者達も行かないだろうとジェイドは思う。やり直すというということは、今ここまでやってきたことを否定するということ。
何もなかったことにするには、罪が多すぎる。それを受け止めて生きていくのがルークに対するせめてもの手向けだというのに。

「そうか、では願ったものは前に出るがいい。望んだとおり、過去へを飛ばしてやろう」
ガイ、ナタリア、ティアそしてアニスがローレライの前へと進む。四人が光に包まれ、ローレライとともに消える瞬間、ティアがジェイドに目を向けながら、ぽつりと聞こえるかどうかの大きさで何かを言って消えていった。



「なんて薄情な人間、ですか。それはあなた方のことでしょうティア」
最後に発した声は届いてはいなかったが、口の動きからジェイドはティアの言葉を読み取っていた。

やり直すということは今のこの現実を受け入れられないということで。
ルークが命を賭けてまで守ったこの世界をいらないといっていると同じことなのに。
「どうして、そんな簡単なことが分からないんでしょうかねえ」

そういったジェイドの呟きは空に溶けていった。


ローレライが関わった人間全員に取引を持ちかけていく様子を見続ける者がいた。
ひとり、またひとりとやり直すという選択肢を選んでいく人達が増えていくのに愕然とする。
「どうして! みんな、なんでだよ……。『ルーク』があんなに頑張ったことはなんだったんだ」
『人間というものは大概がそういうものだ。過去を後悔しているものに対してやり直せると言われれば、変えようとするのが道理。今を創るために命を賭けた者のことを考える余裕なんてなくなるものだ』


頑張って守り通したこの世界で。
皆の下に戻りたかった、約束を守るためにも。
だから頼んだんだ、きっと皆も同じ願いでいてくれるから。

その世界で自分も生きていきたい。

新しく生まれるための代償として持ち出された賭け。
『本当にルークのことを思うなら、「やり直す」ことなどしないだろう?』
この世界を守るために、多くの犠牲が出たけれど未来を見て生きてくれるだろうと思っていたのに。

皆はローレライとの契約に従ってしまった。
全員ではなかったからと、戻してくれたけどこんな世界に戻りたかったわけじゃない。

それならば、こんな世界は……

「……壊してやるさ。所詮、俺が守ったセカイはイラナイものなんだろうから、さ」
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